【寒暖差は50℃以上!上川地方って知ってる?】北海道の屋根「大雪山”カムイミンタラ”って?」徹底解説します!
「上川地方?寒暖差50℃以上⁉」「カムイミンタラって?」
「なんで○○地方って呼ぶの?」
「○○管内って何?」
今回は上川地方を徹底解説していきます!
もくじ
そもそも🤔
北海道の管内って何?
北海道は14カ所の振興局に分けられている!
北海道ってめちゃデカいって話はあゆさんのブログの中でも時々出てきますが、とにかくでっかい北海道は行政をスムーズに行うために本州の県のように道内を14地域を”振興局”として分け管轄する地町村を割り振っています。
これ、意外と本州に暮らしてる方は知らなかったりします💦では【管内】って呼び方はどういった意味なのでしょうか?
管内とは管轄地域の範囲内のこと
今回は上川管内を例にあげて解説していきますね!
そもそも北海道の「総合振興局」「振興局管内」とは行政区間のこと。そして【管内】は管轄地域の範囲を表すもの。図にある上川総合振興局はなんと23の市町村!
行政が絡んでるものはこういった「管内」という呼び方をしますが、天気予報をはじめ、一般的には「〇〇地方」といった呼び方をします。
上川地方ってどんなとこ?
北海道の上川地方は北海道第2の都市「旭川市」を含め面積は約10,6020㎢!本州でいうと新潟県くらいの広さがあります。
北海道で最も広い森林面積があり、林業が盛んなのも特徴。四方が山に囲まれた内陸であるため、冬の寒さは厳しく夏はめちゃ暑くなるという盆地特有の内陸性気候で寒暖差がめちゃくちゃ激しいのが特徴です。
上川地方の中央部には神々が遊ぶ庭「カムイミンタラ」と呼ばれる大雪山連峰があり、「大雪山国立公園」「天塩岳道立自然公園」「富良野・芦別道立自然公園」「富良野・芦別道立自然公園」があり、観光資源に恵まれたこの上川管内は大きく「北部」「中部」「南部」と、3つに分けられています。
大雪山に抱かれる上川中部エリア
- 旭川市 旭山動物園で有名!🐻❄️
- 鷹栖町 オオカミの桃が有名🍑
- 東神楽町 旭川空港がある花の町✈️
- 当麻町 当麻と言えばでんすけスイカ!🍉
- 比布町 ゆめぴりか誕生の町!🌾🍓🎿
- 愛別町 愛別産のきのこ美味しいよ!🍄
- 上川町 秋の層雲峡最高!🍁
- 東川町 田園風景が美しい「写真の町」📸
- 美瑛町 青い池がある超人気観光地!🏞️
ラベンダーで有名な上川南部エリア
- 富良野市 北の国からの舞台で有名 🎃
- 上富良野町 ラベンダー発祥の地!🌿
- 中富良野町 ファーム富田が有名!🌼
- 南富良野町 かなやま湖と映画ぽっぽやの舞台🚃
- 占冠村 星野リゾートトマムが有名!🏨
北海道遺産!
天塩川が流れる上川北部エリア
- 士別市 サフォークが美味しい!🐑
- 名寄市 サンピラーともち米の町!❄️
- 和寒町 甘~い雪の下キャベツ!🥬
- 剣淵町 絵本の町📚
- 下川町 森林に囲まれたうどんの美味しい町🌳
- 美深町 チョウザメの養殖で有名な町!🦈
- 音威子府村 北海道で一番小さな「森と匠」の村🦉
- 中川町 天塩川が流れる化石の町🐚
- 幌加内町 朱鞠内湖で有名なそばの町🍜
大雪山は神々の遊ぶ庭?
「カムイミンタラ」本当の意味
「カムイミンタラ」という言葉を聞いたことがありますか?
北海道の先住民「アイヌ民族」の人々が呼んでいたとされる「カムイミンタラ」「神々が遊ぶ庭」と言われています。
言葉の意味を直訳すると「カムイ=神」「ミンタラ=庭」確かに「神々の遊ぶ庭」と捉えても無理はありませんよね。
大雪山の裾野に拡がる四季折々の美しい景色はそんな言葉にそう例ても不思議じゃないほどの美しさです。
しかし、アイヌ語の解釈では少々意味が違うようです。
これ、漫画やアニメの『ゴールデンカムイ』を見たことがある方なら少し理解できると思うのですが、北海道に古来から多く生息している”ヒグマ”はアイヌ語で「キムン・カムイ=山の神=熊」という意味があります。
ちなみに「ウェンカムイ=悪い神様=一度人間を食べてしまった熊」という意味です💦
アイヌ民族は古来から文字を持たず、口承こうしょう(※口づてに伝承すること)で言い伝えや伝統、文化などを伝えてきました。
そう考えると「神々=カムイ=熊」「庭=ミンタラ=熊が居る場所」本来はそう意味で畏敬いけい(※崇高なものをおそれ敬う)と畏怖いふ(※おそれおののくこと・神仏や自然など、人間の力ではどうにもならない圧倒的な力を持っているものに対して使われる言葉)の念をもってアイヌ民族がそう呼んでいたんですね👆
大雪山はひとつの山じゃない!?
大雪山を知ろう!
そもそもの話なんですが【大雪山】って一つの山ではなく山の峰が連なった総称で大雪山の標高2000m級の山々の峰が「20峰!」ってご存じでしたか?
そしてその山々にあるのが、わが国最大の山岳を中心とした大雪山国立公園です。
この山々は緯度が高いため本州の3,000m級に匹敵する厳しい環境で真夏でも雪が残り色とりどりの高山植物が咲き誇り、まるで空中庭園のような景色です。
日本一早く紅葉が始まる大雪山はこれから(現在9月25日)9月下旬、その他の山や麓は10月下旬ころまでが紅葉の見頃です。今年(2023年)春から気温が高めなのでもう少し長く楽しめるかもしれません。ここ数日の寒暖差で綺麗に色づくのではないかと勝手に期待してます😜
大雪山がもたらす恩恵
大雪山から流れる河川によって作られた上川盆地は豊かな水資源や森林資源により農林業などの第一次産業,地酒や醤油,家具製造などの第二次産業が集まり発展し、旭川市は上川エリアの中心都市として発展してきました。
旭川や上川エリアで収穫される米や新鮮な野菜、盛んな稲作を生かした酒造り、全国的に有名な「旭川家具」などはまさに大雪山の恵みの賜物と言えますね。
また上川地方は極寒エリアでもあるので世界トップレベルと言われる「極上のパウダースノー」の為スキーが盛んなのも特徴。
上川地方は
とにかくお米が美味しい
北海道は新潟県の次に稲の作付け面積がここ数年全国第2位と言われていて、今や日本最大規模のお米の産地で、石狩川流域の空知エリアと天塩川流域の上川エリアのお米が特に美味しいと有名です。
特に全国的に有名なお米が「ゆめぴりか」、次いで「ななつぼし」「ふっくりんこ」特に「ゆめぴりか」は「高級ブランド米」と言っても過言ではありません。
実は昔、「北海道の米はまずい」と言われていたのをご存じでしょうか?
その理由は気温が低くて稲の発育が遅いんで美味しさを蓄える期間が短かったから。
そこで上川農業試験場では米の味に影響する成分に着目して研究と改良を重ねて新しい稲を作りました。
ゆめぴりか発祥の地
比布(ぴっぷ)町
今回紹介している上川地方、23の市町村のひとつ比布町。
【世界一大雪山がきれいに見えるまち】というだけあって天気のいい日に比布町から見る大雪山は圧巻です!
北海道が全国に誇るブランド米【ゆめぴりか】じつはこの比布町発祥のお米なんです!ご存じでしたか?
全道を対象とした水稲の品種開発をしているのが「上川農業試験場」なのですが実は元々旭川にあったのですが1994年比布町に移転しました。
現在まで「きらら397」、「ゆめぴりか」、「きたゆきもち」、「きたふくもち」など多くの水稲優良品種を育成し、また栽培技術の改良を続けて北方稲作の安定化に貢献するとともに、減化学肥料・減農薬によるクリーン農業の推進や畑作・園芸に関する試験研究も進めてまいりました。
上川農業試験場HP
現在、水稲育種は全道を対象としていますが、上川農業試験場が管轄する地域としては、上川管内、留萌管内の156,300haの農地(全道の13.7%)と6,500戸余の農業経営体(2020年)です。内陸で夏と冬の寒暖差が50℃以上になり、積雪深や真冬日の日数が札幌や帯広を大きく上回る厳しい環境の下、地域の気象条件や営農形態、時代の要請に沿った品種開発、そして地域循環型、持続可能な生産技術の開発を進めています。
比布をはじめ大雪山の麓の町では、大雪山から流れつく清涼な水をたっぷり蓄えた土壌で作物を作るため、質の良い美味しいお米や美味しい農作物が育つ環境ってことなんでしょうね🤗
比布町の『ゆめぴりか』は
特Aランク!
2022年産 【食味ランキング】
特Aのお米が3種類も!道民として誇らしいですぅ~😭でも本当、北海道のお米美味しくなりましたもん!
【まとめ】今回はここまで✋😚
いかがでしたか?
「カムイミンタラ」あんな意味があったんですね~🐻そして北海道でよく使う「○○地方」「○○管内」についても解説しました。
北海道って広いんだなって改めてお分かりいただけたかと思います。
そして今回、多くの市町村で構成されている【上川地方】、その中央に位置する北海道最高峰旭岳を含む【大雪山】について、また大雪山がもたらす恵み、そして研究改良を重ね、北海道のブランド米【ゆめぴりか】が出来たお話などを書かせて頂きました。
そしてその【ゆめぴりか】発祥が上川地方の比布町であることにも触れさせて頂きました。
あ~特Aランクの比布産
『ゆめぴりか』食べた―――い🤩
え?情報それだけって??
んあわけあるかぁーーーい👋
合わせて読みたい!
比布町の魅力を大解剖!
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