【オーバーツーリズム】観光魅力度ランキング1位の北海道が抱える課題、そして想いとは?

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北海道には人気の観光地がたくさんあります。中でも国内外問わず人気の観光地【美瑛町】始め、今回の記事では少し違った角度から「観光」「旅行」を考えてみたいと思います。

都道府県魅力度ランキング
14年連続1位の北海道!

画像:AC


毎年秋になると発表される「都道府県魅力度ランキング」を知っていますか?

これは株式会社ブランド総合研究所が実施している「地域ブランド調査」に基づき都道府県のブランド力を評価した指標を「魅力度」としてランキングしたもので調査は2006年から実施されています。

ランキングの中でも北海道は14年連続1位になるほどの人気

その魅力は今や世界的にも知られることとなり、コロナ禍の3年間は旅行客が大きく減少したものの、2023年、5類移行海外からの旅行客の受け入れを再開してからは日本全国、海外からの旅行客は増え、美瑛町だけでも年間170万人にも上ると言われていて未だその数は増加傾向にあります。

北海道観光の現状

これは全国的にも言えることですが、コロナ拡大以前、特に北海道においてはインバウンド需要が拡大していました。

しかしコロナ流行後、宿泊業、飲食業界は旅行客の大きな減少に伴い収益は大幅に減少。結果倒産や廃業に追い込まれた事業者も多く、またそこに携わってきた人たちは離職を余儀なくされた方も多く、コロナのフェーズが変わり、コロナ以前に戻りつつある旅行者の増加に対し「人材不足」それによる宿泊先の客室稼働率の低下も起きています。

このことを含め、北海道に限らず全国でいま現在深刻な問題となりつつあるのが最近よく聞く【オーバーツーリズム】です。

オーバーツーリズムとは?

今や年間170万人が訪れる「観光の町」と言われる美瑛町はそもそも農業の町」として歩み進めてきた町でもあります。しかし現在、観光客の数は道内有数の規模を誇っていて、観光客はさらに増加。
コロナ拡大により一度は大きく減少した旅行客も、5類移行後は国内旅行客はもとより、外国からの旅行客も急増。いわゆる【オーバーツーリズム】が問題となっています。

では、オーバーツーリズムとはどういったことを指すのでしょうか。

具体的に言えば、観光地にキャパ以上の旅行者が押し寄せることにより引き起こされる、混雑や騒音ごみ問題や自然環境への悪影響。これにより地域住民は生活に大きな悪影響を及ぼしている現状のこと。

オーバーツーリズム
観光公害について

北海道へ多くの旅行客が観光地を訪れてくれることはとても嬉しいことではあります。
しかし一方で多くの観光客が押し寄せることによって発生する問題オーバーツーリズム観光公害と言われる現状があります。

そしてこれは北海道だけの問題ではありません。各観光地で共通して起こる問題、それぞれの観光地特有の問題も。

アニメの”聖地巡り”として押し寄せる旅行客による観光地周辺の混雑や渋滞、ごみのポイ捨て、騒音問題マナー違反など近隣に暮らす住民にとっては大きな問題となっています。

スラムダンクの“聖地”が大変なことに
鎌倉のオーバーツーリズム問題

人気バスケットボール漫画「スラムダンク」にゆかりのある神奈川県鎌倉市の踏切周辺で外国人観光客らの迷惑行為が相次ぎ、地元が頭を悩ませている。新型コロナウイルスに伴う制限の緩和に映画のヒットが重なり、“聖地巡りブームが盛り上がる中で車道での撮影などのトラブルも増え、警察に通報が寄せられている。
警備員も対応しているが、観光客増が地域住民の生活に悪影響を及ぼす「オーバーツーリズム」に妙手がないのが現状だ。

80人ほどの人だかりも

晴天に恵まれた週末、湘南の広大な海を臨む坂道に、数十人のアジア系外国人らが群がっていた。お目当ては江ノ島電鉄の「鎌倉高校前1号踏切」遮断機が下り始めると同時に一斉に車道に広がり、緑を基調とした車両にカメラを構えた。「スラムダンク!」という歓声も上がった。

スラムダンクにゆかりのある踏切を撮影するために車道に広がる観光客ら=6月25日、鎌倉市(梶原龍撮影)


踏切は約30年前に放送されたアニメのオープニングで登場し、ファンの間で人気の観光スポットに。事故防止のため江ノ島電鉄と市が手配した警備員が歩道に戻るよう声を掛け、県警のパトカーからも日本語と中国語で車道に出ないように注意するがすきをみて飛び出すため収拾は難しく、付近を走る車のクラクションが頻繁に鳴り響く。

市や地元住民らによると、平成29~30年ごろから外国人観光客を中心に人が集まり出したとされ、「SNSや、インターネットを通じた口コミで人気になったのではないか」(市担当者)。コロナ禍前は観光バスが付近に駐車し、渋滞を引き起こす一因となった。

 コロナの影響が和らぐ中、昨年12月に日本で新作映画が公開。その後韓国、台湾、中国などでも封切りとなり、ブームが再燃している。市によると、週末には観光客が入れ代わり立ち代わり訪れ、多い時で80人ほどの人だかりができる状況が続いているという。

引用:ITmediaビジネス


嵐山“ごった返し”住民「苦痛」 
オーバーツーリズム深刻化 京都が対策

農業が盛んな北海道の
深刻な問題


美瑛町は観光の町でもありますがそれと同時に農業も盛んな町。美瑛産のじゃがいも、めっちゃ美味しいですよ。でもその美味しいじゃがいもや多くの農作物は農家さんが手間と時間をかけ丹精込めて作っているもの。

そんなジャガイモも一部のマナーを守らない旅行者の影響で大きな被害を受けています

ジャガイモシストセンチュウを知っていますか?

ジャガイモシストセンチュウとは?

ジャガイモシストセンチュウは土の中に存在する害虫。ジャガイモの根から養分を吸収し、ジャガイモの生育を妨げます。7月中旬になると葉がしおれ、黄色く変化しやがて枯れてしまい、収穫量を大幅に減少させてしまいます
しかもジャガイモシストセンチュウは乾燥や湿潤、温度変化に強く、1度発生させてしまうと根絶は不可能!壊滅的な被害になりかねません。そのためには畑に侵入させないことが大切。この害虫は自力でほとんど動けませんが、自動車のタイヤや靴についた土とともに移動し拡散する可能性があります。なのでジャガイモシストセンチュウ拡散防止のためには、無断で畑に入ったり、車を乗り入れたりは絶対にしてはいけない行為なんです!

出典:日本農業新聞
出典:©OPO/Artfactory

画像出典:帯広市

出典:美瑛観光ルールマナー110番 情報提供窓口

ルールやマナーを守らないのは
一体

今回この記事で一番触れたかったことのひとつに、ブログ内でも紹介している【美瑛町】をはじめとする、「美しい風景」を求めてやって来る多くのインバウンド旅行客、そして外国からの旅行者だけではないということもお伝えしておきたいと思いました。

これは私を含めてのお話ですが、ブログもしかり、SNSもまたしかり、大好きな北海道の魅力をたくさんの人に知って欲しい、そんな気持ちと同時に「美しい風景」をカメラに収めるべく、北海道各地に足を運び、目で見て感じたものを写真や動画に収め、その魅力をブログや、SNSで今現在も発信している人はたくさんいます。

私のブログやSNSを見てくれた人も「行ってみたい」「この目で見てみたい」と北海道に魅力を感じてくださいますし、それはとても嬉しいことでもあります。

当然の話ですが、私自身、旅先や観光地ではルールやマナーは守りますし、他人に迷惑をかけるようなこともしてはいませんし、そうならないよう細心の注意は払っているつもりです。でも、それはきっと私だけではなく、同じ旅行者の多くもルールやマナーに従っているとは思うのですが。

北海道を世界に売り込む侍写真家

美瑛在住の写真家『ケント白石』さんをご存じですか?

美瑛町でオーベルジュ てふてふを営んでる方で、私の友人が知り合いでもうずいぶん昔のお話ですが一度、日帰りですが立ち寄らせてい頂いたことのある素敵なお宿、そしてとっても魅力的なご主人、それが『ケント白石』さんでした。

その時に初めてお会いしたのですが、”青い池”の存在をこの時初めて知りました。
今でこそ”青い池”近辺は道路も整備され、近隣に道の駅が出来たりと気軽に行ける場所になりましたが、当時はまだ駐車場もなく、池への道も整備されていなかった頃でした。

伺った時お宿の壁には、美瑛の『美しい風景』を収めた写真がいくつも飾られていました。

当時から美瑛や富良野はテレビドラマや映画などにもよく登場していて、それほど当時から魅力的な場所ではありましたが、まだ今のように旅行客が大勢訪れて大混雑ということはありませんでした。

北海道の魅力を世界に。

2012年6月iPhone・iPad・iPod・ios7の壁紙にケント白石さんの【青い池】が採用されました。

当時のケント白石さんのブログにはこう書かれています。

これでさらに「青い池」が世界的に有名になって、
「北海道を世界の観光地にする」
この目標に一歩でも近づければ嬉しいですね!

これからも写真を世界にドンドン発信して、
北海道を世界にガンガン売り込みます!!

ケント白石

北海道を世界に売り込む侍写真家
Professional & SAMURAI Photographer

Kent Shiraushi Photo Blog

画像元:OSXDaily

この翌年、日本と海外を結ぶ格安航空便のLCCアベノミクス効果により円安が加速。その要因に加えてこの年に東京オリンピックの開催も決定したことで2014年以降インバウンド市場が大きく拡大しました。

この時ケント白石さんが世界の”アップル社”と独占契約してから2年、北海道そして美瑛町は、国内外に多く知られ観光業は大躍進、2019年コロナ前まで需要は拡大し続けました。

しかし、その一方で新たな問題も出てきました。

2016年2月16日ブログに
こんな記事がありました。

確信犯 畑に入る道内ナンバーのしょうもない奴
Don't step in the snow field!

この記事に中に出て来るのは外国人観光客ではなく「道内の観光客」。
以下の分はブログの抜粋です

最近感じる事があります。
それは「道内ナンバーの車」を運転している観光客のマナーが悪い。また同じくタクシーやバスの運転手の道徳意識も低いという事です。
もちろん道内在住のプロ写真家も同じです。

そもそも自分達の住む大切な農地や観光資源を、自ら守ろうという意識が無くてどうするんでしょう?
本州から来る旅行者や外国人観光客に対して、そんな意識で対応出来ますか?
実は問題は北海道に住む我々の意識にあるのです。
自分達の意識レベルを上げない限り、この問題を解決する事は難しいでしょう。
少なくとも僕はそう感じています。

このブログを読んで思いました。
やはり国内外を問わずこういった人間はいるんだなと。それが北海道の人間だったと思うと悲しくなりますよね。

農家さんの苦悩と今後について…

この池にも「監視員」は全くいないので、
マナー違反を平気でする者にとっては天国だったのです。

また僕が見つけて7回注意した中には外国人もいました。
ただその状況では、彼らに知識や情報が無い場合が殆どなので、理由を説明して注意さえすれば理解してくれました。
しかし、2回は怒鳴りました。
いずれも相手は僕より年上の日本人。
しかも高級なカメラと三脚を持ったアマチュア写真家。
いわゆるカメ爺です。
(カメ爺・カメ婆=マナーのとても悪い高級カメラを持った高齢者の呼称)


続きはケントさんのブログへ


今年2023年1月
こんな記事も見つけました。

この状況で金を取るくらいなら、
青い池のライトアップは中止すべきだと思います!

ケントさんはこの青い池のライトアップをプロデュースされています。

これは今年の冬の話です。以下ブログ記事の抜粋です。

全て足跡で埋め尽くされた「青い池」
池の中に下りて歩き回る観光客。氷が割れて池に落ちたら悲惨な事になります。もちろんそうなれば青い池の観光は中止され、また池は閉鎖されます。酷い!汚い!
こんなもの見るのに、金払う価値などありません。僕でもそう思います。酷すぎます!
しかもいつ氷が割れて事故が起きるか?
事故が起きてから中止するより、今からさっさと中止した方が良いでしょう!

一緒に行ったお客様も、「寒い中せっかく来たのに、見る価値が無かった!」そう話されていました。
-13度の寒さの中、「素晴らしいライティングが見れます」と言って連れて来た僕も、何も言い返す言葉がありません。ただ一言「こんな汚いモノ見せまして、申し訳ありません!」そう言うのが精一杯でした。

問題の本質はどこにあるのか

今回は美瑛町の話を中心に書いて来ましたが、マナー違反については外国人旅行客もそうですが、それは日本人そして、道内の旅行客にだってあるってことです

青い池の足跡”だって外国人なのか日本人なのかはわかりません。しかしそういった行為をする人が国の内外を問わずに存在するってことは事実。まぁ外国人観光客に多いってことは事実としてありますが、実際何がマナー違反なのかすら分かっていない場合も多くあるように思います

私達日本人はつい「外国人観光客が~」って思いがち。

しかし私自身コロナ禍で車中泊していた時や旅先でホテルに泊まった時、たくさんのマナー違反の車や人を見かけました。が、その多くは外国人観光客がほとんどいなかったコロナ禍。その多くは『日本人』であり『道内の車』でもありました。ケントさんのブログに出て来た無断で畑に入り、雪丘に平気で足跡をつけた人も道内の人と思われます。

北海道に暮らしているとつい外国からの旅行客を「受け身」になって考えがちですが、私達もまた一方で道内を観光する旅行客でもあります。

要は国内外どこの観光客がとか関係なくルールやマナーを守れない人間はいるってことです。

問題の本質。まずは”知ること”

先ほど書いた「ジャガイモシストセンチュウ」に関しても知らない人は結構います。
何も考えず行ってしまった行為によって、畑が壊滅的な被害を受けるなどなかなか想像できない事ですよね。でもそんなことのひとつひとつが生態系を狂わせたり、果ては植物や動物を絶滅に追いやることだってある。極論かも知れませんがそういうことだと私は思っています。

また青い池の足跡のように、景観を損なうということだけではなく氷が割れて池に落ちるような事故でも起きようものなら、青い池自体が立ち入り禁止にだってなりまねません。

「雪が降れば足跡は消える」「このくらい大丈夫」そんな軽い気持ちかも知れません。

でも少し想像してみてください。

遠くからあなたが多くの時間とお金をかけてあの幻想的な青い池を見たいとあの場所を訪れた時、あの足跡だらけの青い池を見たら果たしてどう思うでしょうか?

また真冬の池に落ちたら命を亡くすことにだってなりかねません。

あの美しい場所を紹介している私自身も「足跡だらけだったよ」「あれでお金を取るの?」そう聞かされたら悲しい。

全ては”知ること”そして”想像すること”にそして”思いやること”それに尽きるのかな?そう思います。

2023年はインバウンドが最大と言われた2019年より更に外国人旅行客が増えると予想されています。

もちろん美瑛町の方を含め各自治体や有志の方々は色んな策を講じてますし、様々な工夫をして、訪れた旅行客に楽しんで頂き、良い思い出となるように日々努力されていることもここに付け加えておきたいと思います。

まとめ

今回の記事いかがでしたか?いろいろ考えるきっかけの一つになってくれたらいいなと思います。

ご存じの通り、私はこのブログで主に「食」についての発信をしています
コロナウイルスが猛威を振るったこの3年間、インバウンド需要や国内旅行客は大幅に落ち込み観光業や飲食業は大きな打撃を受けました。大好きだったお店がコロナの影響で何件も姿を消しました。

私の大好きな北海道には現在179の市町村があり、その大きさは関東1都6県、四国の4県、中国の4県が全てすっぽり収まってしまうほどの大きさがあります。
ですが道内の人口は未だ減少していますし少子高齢化も進ん過疎化が深刻な町もあります。都市圏を除く多くの市町村が抱える問題。そう考えると観光業や飲食業は地方の活性化のためにも絶対的に必要なものだと思います。

雄大な自然と美しい景色。美味しいものに温かい人々。

その場所に行ったからこそ伝えられること、伝えたいこと

私がお伝えするのは良い所ばかりじゃなく、その土地の抱えてる問題や、直面している現実、そして自分に何ができるのかを自らに問いながら記事を書いています。

まずは知っていただくこと。

魅力を感じたら是非足を運んで頂けたらと思いますし、財政が苦しい自治体にこそ積極的にお金を落として欲しいと思いますし、いろんな形で市町村を応援もして頂けたら嬉しいなって思います。

私はこれからも「食」を通していろんな角度から色んな切り口で発信をしていきたいと思っていますし、大好きな「北海道」の魅力を微力ながらでも発信し続けていけたらな、そう思っています。

長々と書きましたがここまで読んで頂いたすべての方にありがとう感謝🙏

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