食品添加物が気になる人必見!安全性は?選ぶ時のポイントは?安心して食べられる無添加チーズも紹介
この記事ではチーズやその他多くの食品に広く使われている食品添加物の安全性やどのような目的で使われているか、選ぶときのポイント等について詳しく解説します!
目次
食品添加物の役割って?
チーズや他の食品にも広く使用されている食品添加物は製品の保存性、風味やテクスチャーを向上させるため広く使われています。
ただし、添加物の使い方は製品やメーカーごとに異なり、例えばナチュラルチーズとプロセスチーズではかなりの違いがあります。次の項目ではよく使用される添加物を用途別に解説していきます。
食品添加物は、以下の目的で使用されます
- 保存性の向上: 賞味期限を延ばし、食品を長く安全に保存するため。
- 品質の安定: 食感や見た目を保ち、一貫した品質を提供するため。
- 風味の向上: 食品の味や香りを引き立てるため。
※テクスチャーとは?
食品のテクスチャーとは、食べ物を口にしたときの感触や舌触り、噛み心地を指します。例えば、滑らかさ、ザラザラ感、弾力、クリスピーさなどがあり、食べる楽しさや満足感に大きく影響します。
食品添加物を含む製品の多くは消費期限も長く安全に保存でき、食感や見た目もよく、また大量生産により低価格で流通も比較的安定的あることが最大のメリットというのがわかりますね!
では食品添加物にはどのような目的で使われているのでしょうか?
保存性を高める
◎ ソルビン酸(カリウム)
カビや酵母の増殖を抑える防腐剤。特にプロセスチーズで使用されることが多い。
◎安息香酸ナトリウム
細菌の繁殖を防ぐ防腐剤でソルビン酸と同様にプロセスチーズで使用される場合がある。
テクスチャーや加工性を調整する
◎リン酸塩類(ポリリン酸ナトリウムなど)
プロセスチーズで使用され、乳化を助けなめらかな食感を実現する。
またチーズの油分と水分が分離しにくくなる効果がある。
◎カラギーナン
増粘剤や安定剤として使用され、特にチーズスプレッドやスライスチーズで滑らかな食感を保つために使われる。
見た目や風味を調整する
◎ 着色料(アナトー、カロテン)
チェダーチーズやオレンジ色のチーズに使われることが多い。ナチュラルな色味を強調するために使用。
◎香料
スモークフレーバーや特定の風味を加えるために使用されることがあります(特にフレーバーチーズ)。
健康志向を狙っている
◎ カルシウム添加
栄養強化の目的で追加されることがあります。特に「カルシウム強化」をtうたった商品に見られる。
◎ プロバイオティクス
発酵食品として腸内環境を整える乳酸菌やビフィズス菌が強化されていることもあります。
その他の添加物
◎ セルロースパウダー
粉チーズやシュレッドチーズに多く使用され、固まりにくくする目的で添加される。食品由来の成分で、食感や品質を保つために使用されます。
◎ クエン酸ナトリウム
酸味料やpH調整剤として使用。チーズの保存性を向上させる役割を果たします。
ナチュラルチーズ とプロセスチーズ
◎ナチュラルチーズ
基本的にはミルク、塩、凝乳酵素(レンネット)、乳酸菌だけで作られることが多く、添加物は少なめ。 添加物が入っている場合でも、防腐目的で最小限に抑えられています。
◎プロセスチーズ
加熱処理や混ぜ合わせの際に、乳化剤や保存料などが使用されることが多い。
食品添加物って
何から作られてるの?
食品添加物の原料は、天然由来のものと人工的に合成されたものの2つに大きく分けられます。
◎天然由来の食品添加物
• 植物由来
• カラメル色素(糖類を加熱して作られる)
• クチナシ色素(クチナシの果実)
• アルギン酸ナトリウム(海藻)
• レシチン(大豆や卵黄)
• 動物由来
• ゼラチン(牛や豚の皮や骨)
• カゼインナトリウム(乳タンパク質)
• 鉱物由来
• 炭酸カルシウム(石灰石)
• 塩化ナトリウム(食塩)
◎合成された食品添加物
• アスパルテーム(人工甘味料)
• ソルビン酸カリウム(防腐剤)
• クエン酸(酸味料、工業的に微生物発酵で製造)
• 合成着色料
• タール色素(化石燃料由来の成分を化学合成)
具体例:食品添加物の用途別と原料
• 甘味料
• 天然:ステビア(植物)
• 合成:サッカリン(化学合成)
• 保存料
• 天然:酢酸(お酢由来)
• 合成:安息香酸ナトリウム
• 酸化防止剤
• 天然:ビタミンC(柑橘類、または発酵で生成)
• 合成:BHA(ブチルヒドロキシアニソール)
食品添加物の多くは、安全性を確認した上で使用されていますが、天然由来であってもアレルギーの原因になることがあります。また、合成添加物も過剰摂取には注意が必要です。気になる場合は、食品ラベルの原材料表示を確認するとよいでしょう。
体に与える影響と
避けるべきポイント
加工チーズや市販の食品には食品添加物が含まれていることが多く、特に保存料や乳化剤、着色料などが使用されています。食品添加物の役割とその安全性、そして避けるべきポイントを項目に分けて解説します。
アレルギー反応や過敏症
◎一部の添加物は、アレルギーや過敏症を引き起こす可能性がある。
食品添加物は、品質保持や風味の向上、見た目の改善や安全性の向上などを目的として使われる化学物質及び天然物質。
一部の食品添加物が体に与える影響については議論が分かれるものもあります。しかし健康への懸念を引き起こす可能性は実証されているものもあります。
- 亜硫酸塩: ワインやドライフルーツに含まれ、喘息の悪化やアレルギー反応を引き起こす可能性がある。
- タール色素(人工着色料): 一部の子供で多動性やアレルギー反応を引き起こすとの研究報告あり(※英サセックス大 エリック・ミルストーンにより英サウサンプトン大のスティーブンスン教授への研究実証実験で明らかになった発表されています)
発がん性のリスク
◎長期間の摂取による発がん性リスクの恐れが考えられる添加物があります。
- 亜硝酸ナトリウム: ハムやソーセージなどの加工肉に使用され、体内でニトロソアミンという発がん性物質に変化する可能性があるとされ、アメリカではベビー食品への使用が禁止されています。
- 防腐剤(例: ソルビン酸カリウム): カビや細菌の増殖を抑え食品の腐敗予防に使用されるが、他の食品との組み合わせにより発がん性が指摘されているので気を付けたい添加物。
ホルモンや代謝への影響
- BPA(ビスフェノールA): 缶詰やプラスチック容器の内側コーティングから溶出する可能性があり、内分泌系に影響を与えるとされる。
消化器系への影響
- 人工甘味料(例: アスパルテーム、スクラロース): 一部の人で腹部膨満感や下痢を引き起こすことがある。また、腸内細菌に影響を与える可能性が示唆されている。
- グルタミン酸ナトリウム(MSG): 過剰摂取により一部の人で頭痛や吐き気を引き起こす可能性がある。
栄養バランスへの影響
◎一部の食品添加物は、ホルモンバランスや代謝に影響を与える可能性があります。、
- 添加物で加工された食品は、栄養価が低いことが多く、高糖質・高脂質の食品に依存する食生活を助長する可能性がある。
例えば、シュレッドチーズに使われる「セルロース粉末」はチーズ同士が固まらないようにするためのものです。
安全性と規制
◎日本を含む多くの国では、食品添加物の安全性を厳密に評価し、使用量や用途を規制しています。ただし、長期間にわたる低用量の摂取の影響については、まだ解明されていない部分も多いとされています。
- 体への影響を最小限にするためには、以下の点を心がけることが推奨されます。
- 加工食品の摂取を控え、できるだけ自然食品を選ぶ。
- 成分表示を確認し、不必要な添加物を含む食品を避ける。
- バランスの良い食事を心がける。
安全性はどのように
担保されているの?
食品添加物は、各国の食品衛生法や規制機関(例:日本では厚生労働省や食品安全委員会)の厳しい基準をクリアしたものだけが使用されています。具体的には以下のようなプロセスを経ています。
- 毒性試験の実施: 長期的な摂取の安全性を確認。
- 許容摂取量(ADI)の設定: 人が一生摂取しても健康に影響を与えない量を設定。
そのため、適切な範囲で摂取する分には健康に問題はないとされています。
※厚生労働省食品添加物企画基準PDFで
ご覧いただけます。
注意が必要な添加物とは?
一部の添加物については、過剰摂取や特定の体質の人に影響がある場合があります。以下のポイントに気を付けましょう:
- 高塩分の保存料: ナトリウム過多に繋がる可能性があります。
- 人工着色料: アレルギーの原因になる場合があるため、特に子供への摂取には注意。
- 乳化剤や増粘剤: 長期間の摂取で消化に影響を及ぼす可能性があると指摘されることも。
食品添加物との上手な付き合い方
- ラベルを確認する: 「無添加」や「オーガニック」と表示された製品を選ぶ。
- 自然に近い食品を選ぶ: ナチュラルチーズや添加物が少ない食品を意識する。
- 加工品を減らす: 自分で調理する機会を増やし、加工品の摂取を減らす。
チーズを安心して楽しむために
食品添加物は現代の食品製造において重要な役割を果たしていますが、適切な選択をすることでその影響を最小限に抑えられます。添加物が気になる場合は、ナチュラルチーズや手作りレシピを活用してみるのも良い方法です。
無添加チーズを選ぶポイント
無添加チーズを選ぶ際のポイントは以下の通りです。無添加とは、保存料、着色料、増粘剤、安定剤などの人工的な添加物を使用していない製品のこと。健康志向や自然な味わいを求める方には特におすすめです。
原材料表示を確認する
- シンプルな原材料
無添加チーズは基本的に「生乳」「塩」などシンプルな材料で作られています。「乳化剤」「保存料」「着色料」などの表示がないものを選びましょう。 - ナチュラルチーズを選ぶ
プロセスチーズは加工の過程で乳化剤などの添加物が使われることが多いため、ナチュラルチーズがおすすめです。
有機認証・オーガニック製品を選ぶ
- オーガニックマークや有機JASマークがある製品は、添加物が使用されていない可能性が高いです。また、原料となる牛乳も自然な環境で育てられた牛から得られることが多いです。
皆さんが食卓でよく使うチーズのなかに【シュレッドチーズ】があると思いますが、製品の多くはチーズがくっつかないためのセルロース(結着防止剤)がが使用されていますが、よつ葉のシュレッドチーズには使用されておらず、食品添加物が気になる人も安心して使用することができます。
北海道中川郡幕別町に工房がある《チーズ工房NEEDS》は100年以上の歴史を持つ”新田牧場”に隣接していて、「自然景観保護地区」として北海道から指定された自然豊かな環境にあります。
餌となる牧草やデントコーンなど自家製飼料の栽培から行い、安全安心な牛乳作りからうまれたチーズなのです。
中でも大地のほっぺやカマンベールは十勝へ行く時には必ず買ってくるお土産のひとつ。
まとめ
いかがでしたか?今回はチーズをはじめとした食品添加物について解説しました。食べてはダメ!ってことはないけど食べ方と量には気を付けたいですね!
食品添加物に関するポイントのまとめ
- 食品添加物の役割: 食品の保存や見た目・風味の向上に利用されるが、摂取には注意が必要。
- 健康リスク: アレルギー、発がん性リスク、ホルモンバランスへの影響などが一部で懸念されている。
- 注意すべき添加物: 亜硝酸ナトリウム、人工甘味料、タール色素などが影響を与える可能性あり。
- 安全性への配慮: 添加物の摂取を最小限にするため、加工食品の頻度を減らし、成分表示を確認する。
- バランスの取れた食生活: 自然食品や栄養価の高い食品を優先することでリスクを軽減可能。
結論!食品添加物を避けることは難しいけれど、メリットデメリットを理解し、意識的に選ぶことで健康への影響は最小限に!